「正解」は、ひとつじゃない。KAYOが40カ国の旅とダンスで見つけた、自分だけの歩幅。

ダンサー、豪華客船クルー、会社員、コミュニティ主宰者。
40カ国を旅し、いくつもの顔を持つKAYOさんの物語は、一見すると、特別な誰かの華やかな冒険譚に聞こえるかもしれない。

しかし、その旅路の根底にあったのは、私たち誰もが心のどこかで抱える、静かな問いだった。「本当の幸せって、なんだろう?」「私の居場所は、どこにあるんだろう?」

これは、世界という大きな鏡に自分を映し出し、社会が用意した「正解」ではなく、自分自身の心と体が「ハッピー」になれる場所を探し続けた、一人の探求者の物語。そして、この記事を読むあなたが、自分だけの「好き」と「ワクワク」を信じて、次の一歩を踏み出すための、太陽のように温かいエールです。


【Movie】


【Interview】

「本当の幸せって、なんだろう?」 カンボジアの村で得た、人生の羅針盤

こんにちは、KAYOです。今は受付の仕事をしながら、「Wano ippo」というコミュニティを主宰したり、いくつかの仕事を掛け持ちしたりしています。

私の旅の原点は、高校生の時に抱いた「世界中に友達を作りたい」というシンプルな想いでした。そこから40カ国ほど旅をしましたが、その中でも20歳の時に一人で訪れたカンボジアでの経験が、私の人生を大きく変えました。

観光客も来ないような村で、電気も水道もない高床式の住居で生活しながら、子どもたちに日本語や英語を教えるボランティアに参加したんです。最初は「何かしてあげたい」という、与える側の気持ちでした。でも、実際にそこで出会ったのは、お金も物も溢れていない生活の中で、家族や友達と、ただただ幸せそうに暮らす人たちの姿でした。

学生時代は勉強が好きではなかった私にとって、目を輝かせて学ぶ子どもたちの姿は、恵まれた日本の生活を当たり前だと思っていた自分を省みる、大きなきっかけとなりました。私の方が、たくさんのことを学ばせてもらったんです。「本当の幸せって、こういうことなのかな」って。この気づきが、今の私の全ての活動の原点になっています。

豪華客船で知った、多様な「幸せの形」と生き抜く力

ダンス一筋だった人生から一度離れ、社会人経験を積む中で、私は豪華客船のクルーになる道を選びました。世界を回りながら、お金も稼げて、英語も学べる。そんな期待を抱いて飛び込んだ世界は、想像以上にハードでした。

窓のない狭いキャビンでの共同生活。半年間、休みなく続く仕事。何より辛かったのは、文化や価値観の違いです。日本では当たり前のマナーが全く通用しない環境で、かつ、英語をうまく話すことができないため、自分の思いすら伝えられない。本当に「強くならなければ生きていけない」場所でした。

特に印象に残っているのは、家族を国に残して出稼ぎに来ているクルーたちの姿です。出産して半年で船に戻ってくるお母さんもいました。その国の家族にとっては、それが当たり前の生活。その時、「国によって、人によって、幸せの形は違うんだな」と、心から思いました。この経験が、どんな環境でも生き抜く力と、多様な価値観を受け入れる今の私を形作ってくれたんだと思います。

「Wano ippo」- 自分の“好き”を信じ、誰かの“一歩”を後押しする

船での生活を終え、再びダンスの舞台に立った時、心の底から「やっぱり表現することって、すごく楽しい!」と感じました。そして、この楽しさや、心が解放される感覚を、もっと多くの人と分かち合いたいと思ったんです。

それが「Wano ippo」を立ち上げたきっかけです。「一歩を踏み出すことで、世界が広がる」をテーマに、ダンスや多文化交流を通じて、子どもから高齢者まで、様々な世代の人が自分らしく表現できる場を作っています。

私の人生を振り返ると、いつも「やりたいことは、今やる」という気持ちに突き動かされてきました。働き方だって、一つに絞る必要はない。大事なのは、人と比べることではなく、「自分自身の心と体がハッピーになれる居場所」を、自分自身で見つけてあげることだと思うんです。

自分らしく生きることは、時に勇気がいります。でも、一歩踏み出した先には、必ず新しい景色が待っている。私の目標は、太陽のような人になること。自分も輝きながら、誰かの心を温め、次の一歩を踏み出すきっかけを作れるような存在でありたいと思っています。


【Photo Gallery】


【編集後記】

KAYOさんの物語を紐解いていくと、私たちはある一つの真実にたどり着く。 それは、彼女の旅が「外」へ向かうほど、その眼差しは深く「内」へと向かっていった、ということだ。

40カ国という数字や、豪華客船という華やかな舞台。それらは、彼女の物語の表面を彩る美しい装飾に過ぎない。この物語の本当の核心は、カンボジアの小さな村で起きた、静かな価値観の革命にある。

「与える」ために行った旅で、「与えられる」ことの豊かさを知る。 物質的な豊かさの中では見えなかった「本当の幸せ」の輪郭に触れる。

その瞬間から、彼女の旅は、新しい場所を訪れることから、自分だけの「ハッピーな居場所」を創り出すことへと、その意味を変えたのだろう。

「やりたいことは、一つに絞らなくていい」。

その言葉は、いくつもの役割(肩書き)を生きる彼女自身の生き方そのものであり、「こうあるべき」という見えない檻の中で、次の一歩をためらっている私たちの背中を、太陽のように、明るく、温かく押してくれる。


【Profile】

KAYO(かよ)

元豪華客船クルー。会社員として働きながら、ダンスや多文化交流を通じて「一歩を踏み出すきっかけ」を創造するコミュニティ『Wano ippo』を主宰。プライベートクルージングのクルーや、「イノベーションスナックみらぼ」のチーママなど、複数の顔を持つ。これまでに訪れた国は40カ国以上。その経験を活かし、日本と世界の駆け橋となることを目指している。

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